FXブローカー検証のお部屋

幾多あるFXブローカーから正しいブローカー選択の一助になれることを願ってます

マークアップって知ってますか?

マークアップってご存じですか?

ここで述べているマークアップは、FXブローカーが提供している配信レートにIBさんが希望する追加スプレッドを付与することを言います。つまり、ブローカーは、ブローカーのオリジナルのスプレッド(BidとAskの差)にIBさんが希望するスプレッド分を上乗せして、そのIBさんが集客したお客様に対して、上乗せされたスプレッドの配信レートを提供します。

お客様からすると、スプレッドが拡がるわけですから、その分トレードコストがアップしてしまいます。では、なぜこのようなことをするのでしょうか?

 

マークアップするIBさんのほとんどが、お客様に対して、EA(自動売買ソフト)を無償提供したり、何某かの教材の提供をしたりしています。その見返りとしてマークアップ分を含めたスプレッドの幾らかを利益として受け取っています。つまり、お客様はトレードをすることによってマークアップ付きのスプレッドでEAの利用代金や授業料を払っているわけです。中にはPAMMやMAMの運用を行ってマークアップ分からも利益を得ている方もいらっしゃいます。正当な対価の徴収手段のひとつと言って良いかと思います。

 

では、自分のアカウントがマークアップされているのかどうか... もし気になるようでしたら、次の方法でチェックできます。

 

マークアップのチェック方法

① MT4あるいはMT5を2セット用意します。

② ひとつ目のMT4/5にはライブ口座を、ふたつ目のMT4/5にはデモ口座を設定します。

③ それぞれのMT4/5の「気配値表示」サブウィンドウの上にマウスカーソルを持って来て右クリック、表示されるメニューから、MT4の場合(下図左)は「スプレッド」に、MT5の場合(下図右)は「表示列」→「スプレッド」にチェックを入れます。

  

これで気配値表示サブウィンドウに各銘柄(通貨ペア等)の通貨ペアが表示されるようになります。ライブ口座とデモ口座の同一銘柄(通貨ペア等)のスプレッド値を比較しましょう。時間帯によっては激しく変動していると思いますが、ウィンドウをずらしつつ下の画像のように重ねる等してうまく比較しましょう。

このようにするとスプレッドの比較もやりやすいですね。

ここで注意すべき点は、ふたつの口座タイプが一致していることです。一方がSTP口座、もう一方がECN口座だったりすると口座タイプ別のスプレッド比較になってしまいます。今はご自身の口座にマークアップが付いているかどうか、どのくらい付いているかを掴むためですので、ライブ口座と同じ口座タイプを選ばないと意味がありません。

もうひとつ注意しないといけないのは、銘柄(通貨ペア)名が完全に一致しているかどうかです。例えば、上の画像では、左のデモ口座のゴールドは「XAUUSD」、右のライブ口座では「XAUUSD.」となっている点に注意してください。つまり、ライブ口座の方にはピリオドが付いています。このようにちょっとした違いがあると比較対象にはなりませんので注意してください。

完全に一致している銘柄名で比較すると、上の画像はスプレッドの数値が一致していることが分かります。つまり、マークアップされていないということです。

ライブ口座とデモ口座で比較することが正しいのかどうかという観点もありますが、これでほぼ一致しているようであれば安心していいでしょう。

もし、5ポイントとか10ポイント(1Pips)とかの違いがあるようであればマークアップが付いている可能性が高くなります。

 

それでもやはり気になるという方や正確な値を知りたいという方、もしデモ口座がライブ口座と違う気配値を提示しているブローカーをご利用の方は、マークアップが付いているのかどうかブローカーのサポートにメールで問い合わせてみましょう。VANTAGE始め、お客様第一をポリシーとして運営しているブローカーであれば正直に教えてくれます。

 

さて、マークアップが付いていた場合、どうしますか?

 

もし、IBさん(ブローカーを崩壊してくれた方)が無料で提供してくださったEAを使わせて貰っていて使い続けるのであれば、あるいは何某かの教授を受けているのであれば、利用料や授業料だと考えて、そのまま使い続けるのが礼儀だと思います。でも、提供されたEAを今後は使わないとか、もうレクチャーは受けない(卒業した)ということであれば、マークアップを外して貰っても構わないと思います(大抵のEAには口座縛りの機能があり、マークアップを外すと使えなくなるかもしれません)。その場合は、紹介して下さった方に連絡して、「マークアップを外して欲しい」旨を伝えて下さい。EAを使わない、レクチャーは受けない等の理由があれば外す手続きをしてくれるでしょう。もし拒否されたなら、ブローカーのサポートにメールで「IB紐付けの解消」を依頼して下さい。お客様第一をポリシーとしているブローカーであれば解消してくれ、マークアップも無くなります。もしそれすらも拒否するようなブローカーであれば、そういうブローカーは使わない方が良いでしょう。信頼できる他のブローカーに乗り換えましょう。わたしとしてはVANTAGEをお薦めしますし、わたしがサポートさせていただきますので、DMいただければ手続きいたします。

 

そこまでしないとしても、例えば「違う口座で裁量でトレードしたい」とか「手持ちのEAやどこかの業者から手に入れたEAでトレードしたい」場合は、紹介して下さった方に事情を説明して、マークアップの付いていない口座を作る手続きを手伝って貰いましょう。システム的に対応出来ないブローカーだったら... そのまま使い続けるか、IB紐付けの解消(その場合、提供いただいているEAは使わないということです)のいずれかを選択することになるでしょう。

 

いずれにしても、主人公はお客様であるあなたです。あなたにどうするかの決定権があるのです。義に反しないことをしない限りはあなたに権利があるのです。