FXブローカー検証のお部屋

幾多あるFXブローカーから正しいブローカー選択の一助になれることを願ってます

『トレードに勝ったから利益』ではなく『出金できたら利益』

至極当たり前なタイトルを書いてしまいました...(すみません)

 

わたしの父がFXを始めたのが2000年代後半。その頃の失敗談を何度か聞かされたことがあります。

当時の父はFX初心者と言うこともあり、知人に勧められるまま、海外のFXブローカーで口座開設して入金、そしてトレードをしていたそうです。

最初は、Velocityというブローカー(当時のブローカーです)を使ったそうですが、入金したが最後、出金手続きをしても全く反応無し...という詐欺ブローカーだったそうです。

次に使ったのが、有名どころのFXCM。ところが、勝ち続けて2~3ヶ月経つと、T/Pを入れていても全く効かないで素通りということが起き始めたそうです。利益がどんどん大きくなってるところで気づいて手動で決済もオフクォートで受け付けて貰えない... 別に、大きなロットなわけでもなく、激しく動いている時でもなかったにも関わらず...です。仕方なくサポートに電話して強制決裁してもらった時にはほとんど利益無し... ということが何度かあって、FXCMはやめたそうです。

その後、スウェーデンのNordMarket(ここもVelocityと同様詐欺ブローカーだったそう)、FXDD、FX Pro、FOREX.COM等々、いろんなところに渡り歩いて苦労したそうです。

そんな苦労続きの父の口癖がタイトルの言葉... トレードで勝ったから利益だと思うな。出金できて初めて利益だと... 実際、せっかく利益を生んでもブローカーが詐欺会社だった...ということが今でも存在する事例がGEMFOREXやFX Fair事件なんでしょうか?

ですから、自分の資産を守るためにも、運営体制に疑問のあるブローカーは気をつけて欲しいと思います。

 

そこで、普段、わたしがよく利用しているサイトを紹介したいと思います。Wiki Globalが運営しているWiki FXと言うサイトです。

「高評価を得るためにブローカーがお金を支払っているんじゃないか」とか、「自らクレームを書いて、それを消すために1件あたりいくらかのお金をブローカーに請求しているんじゃないか」という噂はありますが、それでも利用できるポイントがあります。そのひとつは、ブローカーがどのライセンスを受けて運営しているのかが表示されているところです。

例えば、日本では結構有名どころ(広告が非常に多いですね)のBig Bossについては、次のキャプチャ画像のような記載がされています。

WikiFX

口コミ情報やクレームの記載は、同業他社の嫌がらせや、悪質なクレーマーによる誹謗中傷もあるでしょうから、わたしはあまり信用しませんが、やはりライセンスについては重視しています。直近のGEMFOREXやFX Fairもそうですが、大きな問題を起こしている詐欺会社はまともなライセンスも取得しないで運営しているからです。

GEMFOREXもFX Fairもノンライセンス(セントビンセント・グレナディーンの法人登記をライセンスと称していました)、そしてBig Bossもノンライセンスです。それだけでなく、Big Bossのホームページ(https://www.bigboss-financial.com/column/license/)には次のような記載があります。

 

ここに記載されている説明は真実ではありません。真実は次の通りです。

セントビンセント及びグレナディーン諸島は、金融ライセンスではなく法人登記をするだけで海外向けの営業をすることが可能な国です。そして次の点が重要なのですが、セントビンセントでは外国為替(FX)の仲介は認められていませんですから、外国為替を取り扱う業務を行うための「金融ライセンス」というものは存在しませんし、何某かの金融ライセンスを取得してFXブローカーを運営していることは違法行為です。

実際、セントビンセントの金融庁のホームページ(https://svgfsa.com/company-name-search/)で「Big」に引っかかる金融ライセンス保有企業を検索してみましたが、出てくるのはBig Bossとは関係ない会社名の7社のみでした。

ただ、Big Bossのホームページにある「サポート会社 Prime Point LLC」は登録されています。サポート会社ってなんですか? 子会社でもグループ企業でもない「サポート会社」ってなんですか? ただ、Prime Point LLCがセントビンセントの金融ライセンスを取得していると言っても、セントビンセントは外国為替の仲介業を認めていませんから、ライセンス違反を行っているわけですし、そもそもそれをライセンスと呼ぶこと自体が虚偽なのです。にも関わらず、セントビンセントの金融ライセンスを保有しているので安心とホームページで謳って顧客を欺しているのですから「詐欺行為」を行っていると言って良いのではないでしょうか?

セントビンセントは近年人気があり、複数の詐欺会社が登記されているので注意が必要です。

セントビンセントでは外国為替(FX)の仲介は認められていませんと書きましたが、それでもこれを正当な金融ライセンスと謳っている(いた)GEMFOREX、FX Fair、Big Boss(正確にはPrime Point LLC)などがなぜ検挙されないのかというと、それを取り締まるための適切な法律が存在しないため規制することができない状態にあるのです。

この真実を知ってBig Bossのホームページに記載されている「SVGIBCから登録を受けているBigBossでは、セントビンセント及びグレナディーン諸島監督官庁の指導のもと、それぞれの国・地域の法令および規則を厳守しサービスを提供しています」という説明をどのように理解すれば良いのでしょうか? FXの仲介を認めていない国の官庁が、FXの仲介をしているBig Bossにどのような指導をしているのでしょうか? 登記に過ぎないものを「金融ライセンス」と称していることに誠実さを感じることが出来るでしょうか? ひょっとしてBig Bossとの関係性が見えない「サポート会社 Prime Point LLC」(子会社でもグループ会社でもないんですよね?)がFXの仲介を認めないセントビンセントの金融ライセンスを保有しているからBig Bossはセントビンセントの金融庁の指導を受けていると言っているのでしょうか? あるいは、Prime Point LLCがBig Bossの実体だけどそれを公にするとセントビンセントの法令違反(FXの仲介を認めない)となりPrime Point LLCが金融ライセンスを剥奪されるからこのような表記を行っているということでしょうか? もう怪しさ満載てんこ盛りボブサップ状態じゃないですか? どう理解すれば「BigBossは信頼性の高い海外FX業者だと言えます」と言えるのでしょうか? わたしには理解できませんし、WikiFXでも「ノンライセンス」という表記と、利用しないように注意喚起がなされています。「嘘」と言って過言ではない説明をしているBig Bossが「分別管理」していると記載していて、これを信じることができるのでしょうか? そもそも、どこの監督も監査も受けていないのではないでしょうか? 受けているのであれば、当然、どこから受けているのか、その根拠となるライセンスを公開するのではないでしょうか? 過去にニュージーランドの金融ライセンスを剥奪された理由(事務手続きの行き違いが原因で剥奪された)も本当なんですか?と疑ってしまいます。事務手続きの行き違いであれば復活できるんじゃないですか? わたしは営業妨害をしているのではありません。Big Bossを利用する方が安心出来るように正しい情報を発信して欲しい故の注意喚起をしているだけです。分かりやすい説明をして欲しいのです。真っ当なライセンスの取り方をして欲しいのです。グループ企業のいずれかでFCAやASIC等のライセンスを取得し、その厳しい規制下でグループ全体を運営して欲しいんです。もちろん、FCAやASICのライセンス下では日本在住の日本人向けのサービスは提供できないのは知っています。それでも、他の信頼できるブローカーのように、日本向けにはバヌアツ等のライセンスを取得して日本人向けのサービスを提供できるグループ企業を立てて、グループ全体としてFCAライセンス基準の運営をしてくれれば良いのです。相当な数のお客さんを有しているでしょうBig Bossなのですから、そろそろちゃんとしたどこかのライセンスをグループとして取得して、しっかりとした監督を受けて、お客様が安心して利用できるようにしていただけないでしょうか? それがお客様に対する最低限の責任じゃないでしょうか? GEMFOREXやFX Fairの再来になるのではないかという心配を払拭して欲しいです。少なくとも、ライセンスの面に於いては、現在のBig BossはGEMFOREXやFX Fairと同列なのですから...