FXブローカー検証のお部屋

幾多あるFXブローカーから正しいブローカー選択の一助になれることを願ってます

FX Fairの嘘

GEMFOREXに続いてFX Fairも破綻してしまいました。これを「破綻」と言って良いのか、計画的な「資金持ち逃げ」と言って良いのか、正直わたしは後者じゃないかと思っています。詳しくは、次のURLで解説されていますので、ご一読頂ければと思います。

 

myforex.com

ライセンスに関する点で言えば、FX Fairもセントビンセント・グレナディーンのライセンスを保有していると謳っていますが、以前にも触れたようにセントビンセント・グレナディーンの金融ライセンスというものは存在しないのです。ですから、GEMFOREXもFX Fairも金融ライセンスを保有していない状態でサービス提供をしていました。明らかに顧客に対して欺瞞的な提示をしていて悪質だと思います。

もし、FX Fairが英国のFCAや豪州のASICのライセンスを保有していれば、FCAやASICが定めた条項を堅守し、定期的に報告書やデータを提示しなければならないのですから、このようなことにはなっていません。また疑わしいところがあれば監査が入るでしょうし、その結果によってはライセンス剥奪ということもあり得たのです。

GEMFOREXもFX Fairも、そのようなライセンスを持っていなかったと言う事実は、元々厳しい監督を受ける意向がなかったのか、ライセンス発行機関が禁止するような顧客に不利益をもたらすことを恒常的にやっていたとか、何か隠したいことがあったということだと思います。

基本的に、顧客資金を分別管理していればGEMやFairのようなことには至らないです。両社が主張する不正トレードによる損失についても、管理不行き届き以外の何ものでもありません。不正トレードを自動検知するシステムはありますし、ライセンス付与の条件のひとつであるマーケットコンダクトの条項を遵守していれば、そのシステムを導入して、常に監視を行い、損失が大きくなる前に対処できていたはずです。また、FX Fairが主張するホワイトラベル業者による不正云々についても、FX Fairの管理下にあるサーバーでの事件であり、速やかに対処することは容易なことです。彼らの言い訳が真実だったとしても、まともな経営をしていなかったこと、顧客保護のために行わなければならないことをしていなかったということを証明するだけであって、言い逃れできるものではありませんし、言い訳の内容を見ただけで、『詐欺』という二文字がすぐに浮かんできます

いずれにしても、お客様がFXブローカーを選ぶ際のキーポイントを理解していれば、このような事件に巻き込まれる可能性は非常に低いわけですから(信頼されていた金融機関・会社が破綻する事件は過去にありましたから、このような表現を使います)、この点に注意してブローカーを選んでいただきたいですし、それを怠れば、いつ大切な資金が霧散霧消してしまうか分かりません。

絶対に、絶対に、詐欺ブローカーには引っかからないように、そのために、最低でも保有ライセンスをチェックすることを強く、強く、お薦めします。